2019.10.29 02:30私が忘れた「娘」とは不思議な夢を見た。夢といっても、完全に寝入った状態で映像的なものを見ていたわけでもなく、その映像の中に身を置いていたわけでもない。ただ、ある思考が浮かんだだけだった。しかし、夢だと認識したのは、それがあまりにも現実離れした思考ゆえ。私は、うとうとしながら、こう思ったのだ。「そういえば、息子と娘どうしてるかな? あれ、息子のことは覚えてるのに、娘のことは何も覚えていない? 完全に忘れている。え、なんで!?」私は、「自分の子どものことを忘れている」ということに驚き、起きてしまった。そして、目が覚めると、今度は、そんな思考をしたことに驚いた。なぜなら、私には子はいないからだ。それどころか、女性との性経験もない(もちろん、性行為なくとも子を持つことはできるけれ...
2019.10.28 08:52LGBTの人たちが望むこと?「結局、LGBTの人たちが望むことはなんですか?」先日、グループワークを織り込んだある講演会で、一通り終わったあとに、参加者からこのような質問があった。記憶があいまいないので、もしかしたら冒頭に、「結局」はつかなかったかもしれない。でも、その人の口調に、私は、その言葉を読み取った。そして、私はとっさに、「LGBTではない人と平等に扱われることです」と言い、具体的には、同性との関係では同性間の結婚が認められること、性別違和を持つ人にとっては、手術をしなくても性別が変更できることにより、だいぶ状況は良くなるだろうと答えた。しかし、帰り道、すぐにその答えを悔やんだ。本来なら、LGBTといってもいろんな人がいるわけで、そんな風にくくって、「LGBTの人たちが望...
2019.10.19 14:09がんすけのこと前回の「いつも必死だった」では、これまでのつらかったこと、苦しかったことを吐き出すように書き連ねてしまった(今のつらい状態を生き延びるために、とりあえず、自分の中に蓄積されうごめているものを言葉にして出す必要があると思ったからでもあったが)。僕がやってきた活動や研究などは、ほとんどの人が関心を持たなかったり、忌避する人もいたりするテーマだったため、ある種、切り開いていくような面があり、傷をつくりがちだったのは確かだ(もちろん、それは、私のある種の心的傾向性にも理由があるが)。世間が興味をもったり、いろいろな人がそこに参入してくる頃には、僕はもうすっかり疲れ切って、そこから退いていくのだった。しかし、それぞれのつらかった時期、出来事も、丹念に思い返せば、...
2019.10.14 01:31揺れながら最近、吉田拓郎さんの「今日までそして明日から」を繰り返し聴いている。私は今日まで生きてみました時には誰かの力を借りて時には誰かにしがみついて私は今日まで生きてみましたそして今わたしは思っています明日からもこうして生きていくだろうと退職後、何人もの友人が心配し私に会いに来てくれ、話を聞いてくれた。力づけられるメールもいただいた。なんとか生きねば、生き延びねば、と思う。しかし、そんなふうに力を入れて思わなくても、この歌のように「明日からもこうして生きていくだろう」と思うだけで、なんとか生きていけるのかもしれない。